義歯(入れ歯)治療
義歯(入れ歯)の種類
・レジン床義歯(保険適応)
一般的な入れ歯で、レジンと呼ばれるプラスチックでできています。
(長所)
・保険適応であり、比較的安価
・修理がしやすい
(短所)
・装着感や噛みやすさは、
・金属床の入れ歯に劣る
費用:およそ5千円~1万円
・金属床義歯
主たる部分を金属で作る入れ歯です。
丈夫かつ薄く作ることができるため、以下の点で優れています。
(長所)
・装着時の違和感が少なく、壊れにくい
・熱を伝えやすく、食事の温度を感じやすくなる
・噛む力によって変形しにくく、よりしっかり噛める
(短所)
・設計によっては修理がしにくい
・費用がかかる(20~30万円)
・ノンメタルクラスプ義歯
通常、部分入れ歯はそれを維持するための金属のバネがついているため、見た目の問題を生じやすいです。
この入れ歯はバネの部分をピンク色の樹脂で作るため、見た目に優れています。
(長所)
・金属のバネがお口の中に見えない
(短所)
・設計によっては修理がしにくい
・費用がかかる(10~20万円)
金属床の入れ歯治療例
この患者さんは60代の女性で、前歯は歯周病が進行しており、ぐらついていました。
治療によって歯周病を落ち着かせることはできたものの、その状態を長く保つためには奥歯がしっかりしていなければいけません。
インプラントという方法もありますが、患者さんは様々な理由で入れ歯を選択されました。噛む力に負けて入れ歯が動いたり、たわんで変形したりということをできるだけ少なくするために、金属床で入れ歯を作製しました。
・自由診療
・治療回数:およそ10回
・入れ歯の治療費:およそ280,000円
・治療のリスク :壊れ方によっては修理が難しいことがあります
「いい入れ歯」とは?
見た目がいい、噛みやすい、など人によって答えは違うかもしれません。
当院が考える「いい入れ歯」とは食事や会話の際に、「動きが少ない入れ歯」です。
噛む力によって入れ歯が口の中でガタついたり、たわんだりすると、その力の負担はバネのかかる歯に大きくのしかかります。
「バネをかけた歯からダメになっていく」と一般的に言われることがあるのも、これが大きな原因の一つでもあります。
入れ歯の動きを少なくするためには、入れ歯の設計や精密な型取りや噛み合わせ、材料に丈夫な金属を使うなど、様々な工夫が必要です。
※すべての症例写真は、患者さんの同意をいただいて掲載しています
また、医療広告ガイドラインに則り、治療にかかる回数・費用の目安、治療に伴うリスクを併記しています